2026年4月、各SNSで木下斉さんのポストが話題になりました。
なぜ女性は地方から抜け出すのか。
東京への転入超過6.5万人。そのうち女性の転入超過数が男性を上回る状態が、2009年から15年以上続いている。最も多いのは20代前半。
「若者が都会に出ていく」話ではない。女性のほうが男性より多く、しかも戻ってこない。
これを「都会への憧れ」や「わがまま」で片づける人がいる。違う。
彼女たちは合理的に判断して、地方を離脱している。
なぜ「抜け出す」のか。地方に何があるのか。
いや、何が「ない」のか。
人口移動の主たるタイミングは「進学」と「就職」。その中で女性に未だに地方で不利な場合が多いのが
①まともな給料の正規雇用
25〜34歳の女性の非正規率は34.3%。男性14.4%の倍以上。地方の事務職正社員でも手取り10万円台がザラ。同じ仕事をしている男性より給料が低い。これで「地元に残れ」は無理がある。②キャリアの見通し
女性は庶務や窓口に固定され、管理職への道がない。出産したら正社員に戻れない。「女性活躍」の掛け声だけで、5年後10年後に自分がどうなっているか見えない。東京なら、少なくとも選択肢がある。③自分らしくいられる空気
「男性を立て、女性は一歩引く」。結婚はまだかと聞かれる。子どもはと聞かれる。祭りは裏方。会議では発言しにくい。一つ一つは小さい。しかしそれが毎日積み重なる。東京に出れば、この3つから解放される。誰も結婚の予定を聞いてこない。一人で生きていても白い目で見られない。
出ていくほうが合理的。それだけのこと。未だに白髪のおじさんたちの会議で「なんで女性流出が続くのか」なんて話し合っているうちは変わらないだろう。
問題は、出ていく女性の側にはない。
出ていかせている地域の側にある。
移住支援金を積んでも、婚活イベントを開いても、「この地域にいても自分が正当に評価されない」と感じている女性は来ない。来ても、すぐ出ていく。
商工会議所、議会、自治会。その構成メンバーの平均年齢と男女比を見れば、その地域が女性にとってどんな場所かは一目でわかる。
60代以上の男性だけで回している地域から、20代の女性が出ていくのは、むしろ健全な反応。
問うべきは「どうすれば女性を呼び戻せるか」ではない。
「なぜ女性がここにいたくないのか」だ。
この問いに向き合えない地域は、静かに消えていく。
木下斉
木下斉さんって誰?何者?
木下斉さんは、地方創生・地域再生分野でかなり知名度のある論客です。
「コンサル」というより、
- 商店街再生
- 地域事業
- 公民連携
- 地方財政
- エリアマネジメント
を、かなり実務・収支ベースで語るタイプです。
特徴は、
「きれいごとの地域活性化」を強く批判するところです。
例えば、
- 補助金頼み
- ゆるキャラ
- イベント乱発
- 合意形成ばかりで動かない組織
- 赤字公共施設の延命
- 「地域愛」だけで回そうとする運営
などを、かなり辛辣に切ります。
そのため「地方創生界隈の狂犬」と呼ばれることもあります。
今回話題になった「なぜ女性は地方から抜け出すのか」が刺さった理由は、単なる男女論ではなく、
- 地方の低賃金
- 非正規偏重
- 男性中心文化
- 自治会・商工会の高齢男性支配
- 「女性は裏方」という空気
まで踏み込んだからです。
木下斉の有名ポストや主張で、よく拡散される系統は例えば:
- 「地方は仕事がないのではなく、『まともな仕事』がない」
- 「補助金ビジネスでは地域は再生しない」
- 「イベントでは地域経済は再生しない」
- 「地方創生は『稼ぐ構造』が必要」
- 「合意形成ばかりしている地域は衰退する」
- 「若者や女性が逃げる地域には理由がある」
- 「自治会・商工会・議会の高齢男性支配」
など。
特に、「地域を愛せ」ではなく、「その地域は若者や女性に何を提供しているのか」と逆算する視点が支持されやすいです。


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