コラム

町内会の餅つき大会に思うこと

先日、近所のもちつき大会がありました。

2時間以上並んでも行列が半分しか進まず、折り返して更に倍の時間待つのは無理だと思い、諦めて帰宅しました💔

食券制の導入

当日おもちの購入は食券制でした。①会計で手間取らない、②お金に触れた手で食べ物に触れない、とても良いアイデアだと思います。しかし、せっかくの食券システムが機能していませんでした。

購入システムのアナウンスが不十分

食券制だということを知らずに列に並び、買えなくて並び直す人が続出したのです。事前告知ポスターには食券制だと書いてありましたが、説明文を読んで参加する人ばかりではありません。食券用の列と食品用の列が、広い公園の離れた場所にあって、わかりにくかったせいもあるでしょう。人の動線を考え、食券購入→食品引き換え、とスムーズに誘導するような並びであればなお良かったです。

餅つきに時間がかかり過ぎる

そーれ、ぺったん!あヨイショ、ぺったん!土埃舞う屋外で、素人が素手で餅をこねくりまわしていて、我が目を疑いました。私が非常識なのでしょうか。いいえ、コロナ禍を経て、手袋・マスク着用、手洗い・手指のアルコール消毒は、大衆の衛生習慣として定着したはずです。

飛び込みの子どもたちやお客さんに、臼と杵を使った昔ながらの餅つき体験をさせるのも良いでしょう。しかし、餅つき用の餅と、食べる用の餅は分けるべきだと思います。

衛生的に危険ですし、何より調理に時間がかかり過ぎます。一つ一つ手でこねていては、全員分に行き渡りません。餅つき機と組み合わせれば、格段に効率アップするでしょう。

ノロウイルス食中毒のリスク

冬は全国的に餅つき大会の季節ですが、同時にノロウイルスなどの集団食中毒が多発する温床でもあります。

餅つき大会は、つく、こねる、ちぎる、丸めるなど、工程に多くの人の手が触れるため、食中毒のリスクが高まります。

餅つき大会なのに本末転倒ですが、「ついた餅は食べない」というのが最大の安全策のようです(デモンストレーション用のつきもちは、加熱調理のうえ、後でスタッフが美味しく頂きましょう)。

屋外調理の加熱方法

お餅と同時に、豚汁の振る舞いがあり、幸いそちらはすぐに購入することができました。しかし、具が生煮えだと言って捨てて帰る人たちの声が気になりました。焚き火での調理のため、火加減が難しく、均等に加熱が回らなかったようです。

公園の遊具が使用不可

お祭りのとき、ブランコのチェーンは上げてしまい、滑り台にはロープを巻いて、使えなくするのはどこの自治会も同じです。しかし、道路を挟んで2敷地あるような広い公園で、全域を封鎖してしまう必要があったのか?せいぜい半面で十分だったのでは?と疑問に思いました。

行列に長時間かかるとき、子連れの方は大変です。子どもがじっとしていません。せっかく公園なのだから、飽きたら遊んでいられるように、遊具が使えると大変助かるのですが。

餅つき大会の目的は何か

餅つき大会の主たる目的は「地域交流」だと思います。逆に言えば、地域の絆を深めることができるなら、昔ながらの餅つき手順にこだわる必要はないわけです。

何時間も待たされてうんざりしてしまったり、半生調理で不味かったり、あまつさえ食中毒で苦しんだり、嫌な思いをしてしまえば、地元への心象は悪くなってしまいます。

衛生的・効率的なオペレーションで、準備をする人も楽で疲れないこと、参加する人も気分良く楽しめるのが、一番良いと思いました。

コメント