自治体ICT化マニュアル

オープネス(開放性)とフェアネス(公平性)

地域づくりの議論において、木下斉(きのしたひとし)さんがよく指摘しているのは、地域活性化でありがちな、
・昔からの人間関係や慣習を守ることが目的化する
・内輪の結束を強めることに力を使う
・外から来る人、新しい考えを持つ人が入りにくくなる
・結果として若い人や新しい担い手が出ていく
という状態への警戒です。

地域は本来、住民を守るためのものですが、運営が「既存メンバーの居心地を守る仕組み」になると、新しい人から見ると、
・ルールが暗黙的
・誰に相談すればいいかわからない
・古参の価値観を読まないといけない
・断ると人間関係が悪化する
という「参入障壁」になります。

新しく来た人が、地域に貢献したいと思った時に、歓迎される仕組みなのか、それとも既存の文化に合わせることを求められる仕組みなのか、という話です。

持続する地域は「同調圧力で人を縛って残す地域」ではなく、「選ばれて関わり続けてもらえる地域」、という方向になります。

「昔からこうだから守る」だけでは、人口が減る時代には担い手が減っていく。だからこそ、若い人や新しい住民が「ここに関わりたい」と思える設計が必要、という考え方です。

木下さんは、地域づくりにおいて「旧態依然の組織」「曖昧な意思決定」「既存の慣習」に頼ることへの批判をしています。『まちで闘う方法論』でも、地域活動を継続的な成果につなげるには、受け身ではなく、自分たちで考え、仕組みを作る必要があるという趣旨を述べています。

『地方創生大全』では、補助金や昔の成功事例をなぞるだけの「まちづくり幻想」を批判し、地域を経営する視点を重視しています。

人が集まる地域にはオープネス(開放性)フェアネス(公平性)が成立しているものです。

つまり、
・古くからいる人だけが分かる暗黙ルール
・参加しない人への圧力
・内輪の結束を守るための排除
ではなく、
・新しい人が入れる
・断っても関係が壊れない
・参加したい人が参加できる
・貢献の形が複数ある
という地域の方が、結果的に人を呼び込める、という方向です。

若者や新住民が「負担だけ求められる」「古参の価値観に合わせることを求められる」と感じる地域は、担い手が再生産されにくい、という問題があります。

Thread by @shoutengai on Thread Reader App
@shoutengai: 「都会風を吹かさないよう」 「品定めされることは自然」 ジジイの区長会でこんなことを決めてるアホなことやったら、そりゃ若者は出ていくし、外から人が来ても定着しないわな。 移住者に「都会風やめて」 広報誌に提言、福井…

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