「立って半畳、寝て一畳」ということわざがあります。この後「天下とっても二合半」と続きます。「飯を食っても二合半」と言う場合もあります。
どんな広い家に住んでいても、人間一人が占めるスペースは、横になったら畳一枚分、起きている時は畳半分までにしかなりません。
また、どんなにお金持ちでも、天下統一した偉い人でも、一度の食事でお米二合半も食べられません。
だから、必要以上の物を欲しがっても意味がない、と戒める言葉です。
二合半とはどの位?
日本では明治時代に1升=1.8039lと定められました。1合=1/10升なので、180.39mlになります。 なお、液体180mlの容積は、粒状の固体では約150gになります。
お米一合を炊飯すると、約2.2〜2.3倍に増えるので、炊飯後は約330〜345gになります。
お茶碗一杯=一膳のご飯が約150gですから、一合のお米でご飯茶碗約2.2〜2.3杯食べられます。
二合半=ご飯5〜6杯です。
「二合半」が、一日の食事量なのか、一回の食事量なのか定かではありませんが、「どんなに欲張って大食いしても、普通の胃袋では、一度に食べられるのはせいぜい二合半が限界」という意味だと解釈します。
ちなみに、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」には「一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ」という一節が出てきます。米4合は約9杯。一日三食とすると、毎食のご飯は2〜3杯ですね。
また、「合(ごう)」という単位で量るものといえばお米ですが、お酒も「合(ごう)」で数えます。
日本酒1合(180ml)に含まれる純アルコール相当量は約20gとして、それぐらい飲める人はざらにいますから、二合半はお酒の話ではなさそうです。
一畳はどの位?
畳のサイズは地域や商品によって規格が異なります。
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