公共プールの多くでは、水質汚染への配慮から、プールでの日焼け止めの使用を禁止しています。しかし、近年紫外線対策の重要性から、「水性の日焼け止めは使用可(油性は不可)」というところが増えてきました。
日焼け止めはプールの水を汚さない
2009年、大阪皮膚科医会が、水泳プール授業時のサンスクリーン剤使用がプールの水質におよぼす影響について、実験を行いました。その結果、日焼け止めを塗ってもプールの水は汚れないことがわかりました。
耐水性サンスクリーン剤を使用しても汚濁されないことは、複数の実証実験でも明らかになっています。
紫外線のこと|キッズのためのキレイクラブ|資生堂 Screenshot
また、水性(水溶性)の物質は水中に溶け出しますが、油性(油溶性)は水を弾くため、水質汚染性を比較するなら、水性×、油性◯とすべきです。このことから、実際のデータではなく、何となくのイメージで日焼け止めの使用を禁じていることがわかります。
日本小児皮膚科学会では、プールでも日焼け止め(サンスクリーン)、特にウォータープルーフのものを使うことを推奨しています。
それでもルールだからと、健康を犠牲にして禁止に従うか、罰則も実害も妥当性も無い禁止事項だからと無視するか、自己判断で対応してください。
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