SPREADコントロールにはいくつかの独自機能があり、これらの機能についてオンラインヘルプ全般にわたって解説します。ここでは、SPREADの機能の中でも最も頻繁に使用されるものについて説明します。
計算エンジンによる数式の作成
SPREADに備わっている計算エンジンでは、70種以上の数学関数、論理関数、および統計関数を使用できます。演算子と定義済み関数の詳細な一覧については、「算術演算子と関数」を参照してください。計算エンジンの使い方についての詳細は、「数式の入力」を参照してください。
SPREADデザイナによるカスタムスプレッドシートの簡易作成
SPREADデザイナを使用すると、開発するアプリケーションのニーズに応じたカスタムスプレッドシートを作成できます。SPREADデザイナでは複数の既存のスプレッドシートを開き、このうちの任意のシートの属性(データ連結機能を除く)を、現在設計中のコントロールに適用することができます。また、SPREADデザイナで設定した各種プロパティを反映したVisual Basicコードを自動生成することもできます。SPREADデザイナを使うことで開発時間が短縮され、パワフルなSPREADコントロールの数々の機能を効率的に利用できます。詳細は「SPREADデザイナの使い方」を参照してください。
データベースの連結
Visual Basicを使用して、SPREADをデータベースと連結することができます。SPREADは、次の2つのActiveXコントロールを備えています。FPSPR30.OCXコントロール(OLE DB版)は、Visual Basic 6.0での使用を前提としたADO(ActiveX Data Object)データ連結をサポートします。SPR32X30.OCXコントロール(DAO版)は、Visual Basic標準のデータコントロール(DAO/RDO)との連結をサポートします。詳細は「データベースとの連結」を参照してください。
仮想モードでの最適化パフォーマンス
大量のデータを扱う場合は、仮想モードによってSPREADコントロールの応答速度を高めることができます。仮想モードでは、行が格納される仮想バッファの容量をカスタマイズしたり、特殊スクロールバーを表示して仮想バッファ内の上下の行に移動することができます。詳細は「データベースとの連結」および「仮想モードの使い方」を参照してください。
12種類のセル型の割り当て
SPREADコントロールに設定可能なセルの種類は、コマンドボタン型、チェックボックス型、コンボボックス型、日付型、文字型、実数型、整数型、オーナー描画型、マスク型、ピクチャ型、ラベル型、時刻型の12種類です。詳細は「セル型の設定」を参照してください。
スプレッドシートを単一選択/複数選択/拡張複数選択リストボックスと同じオペレーションモードで使用
スプレッドシートをリストボックスと同様に動作させることができます(行モード)。この場合、ユーザーがセルをクリックすると、このセルを含む行全体が選択状態となります。さらに行選択モードには、ユーザーが一度に1行だけを選択できるのか(単一選択モード)、1行ずつ追加して複数の行を選択できるのか(複数選択モード)、または[Ctrl]キーや[Shift]キーを使用して任意の範囲のセルを選択できるのか(拡張複数選択モード)を定義できます。詳細は「オペレーションモードの設定」を参照してください。
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