Zoomミーティングに参加する方法
Zoomのミーティングに参加するには、次のような方法があります。
【1】Zoomアプリを起動し、ミーティングIDとパスコードを入力する方法
ログインに必要な情報
- ミーティングID:9~11桁の数字
- パスコード:6~10桁の英数字(6桁の数字であることが多い)
- ハッシュ化パスワード:32桁の英数字
【2】リンクURLからアクセスする方法
現URL構造:
https://zoom.us/j/12345678901?pwd=a1BCdEfGHIJKLMNOPqRstUvwX23yZA45 {ミーティングID} {32桁の英数字によるハッシュパスワード} |
旧URL構造:
https://zoom.us/join?action=join&confno=12345678901&pwd=123456 {ミーティングID} {パスワード} |
https://の代用プロトコル
- PC(Windows/Mac)の場合:zoommtg://zoom.us/…
- スマホ(iOS/Android)の場合:zoomus://zoom.us/…
【3】コマンドラインから起動する方法
start zoommtg://zoom.us/j/12345678901?pwd=a1BCdEfGHIJKLMNOPqRstUvwX23yZA45 または start zoommtg://zoom.us/j/12345678901?pwd=123456 |
バッチファイルとして保存しておけば、業務効率化に活用できる。
応用例:
- 定刻になったら自動起動するよう、タスクスケジューラに登録しておく。
- ID/PWを列挙した対話形式のバッチプログラムを用意しておき、会議を選んで自動接続する。
@echo off echo 【Zoomミーティング自動起動】 echo [1]:朝会 echo [2]:社内会議 echo [3]:グループミーティング set /p p=会議番号を選択してください: if %p%==1 start zoommtg://zoom.us/j/11111111111?pwd=111111… if %p%==2 start zoommtg://zoom.us/j/22222222222?pwd=222222… if %p%==3 start zoommtg://zoom.us/j/33333333333?pwd=333333… |
また、バッチが組めるということは、もちろん、C#など他のプログラミング言語でも実装が可能。
【4】ショートカットから起動する方法

ショートカットのリンク先に、{Zoom.exeのフルパス}+{半角スペース}+{コマンドライン引数}を設定する。
C:\Users\USERNAME\AppData\Roaming\Zoom\bin\Zoom.exe -url=zoommtg://zoom.us/j/例?pwd=例 |
Zoomで使える引数
- confno: ミーティングID
- zc: Zoomミーティング操作オプション
- 0 — ビデオとオーディオをONにする
- 1 — 画面共有(ビデオとオーディオをOFF)
- ブラウザ: ブラウザの種類 (非必須)
- chrome, firefox, msie, safari
- uname: ユーザ名
- stype: ユーザのサインイン方法(Linked Accounts)
- 100 — 仕事用メールユーザ
- 0 — Facebookユーザ
- 1 — Googleユーザ
- 101 — SSO(シングルサインオン)ユーザ
- 99 — Cust APIユーザ
- uid: ホストユーザID(ハッシュ化されたホストキー?)
- token: ホストユーザトークン
- pwd: ミーティングパスコード
使用例:
- ミーティングに参加する場合
- zoommtg://zoom.us/join?confno=例&pwd=例&zc=0&browser=chrome&uname=Betty
- 新規ミーティングを開始する場合
- zoommtg://zoom.us/start?browser=chrome&confno=例&zc=0&stype=100&sid=例&token=例&uname=Betty
※旧URL構造
参考URL:
- ZoomのURLを使ってアプリからミーティングに参加する方法 – オンライン授業 – ECCS hacks – ECCS Tutor’s page (u-tokyo.ac.jp)
- Ability to launch Zoom meeting from command line – Feature Requests – Zoom Developer Forum
- Zoom URL Schemes | by Tim Slagle | Zoom Developer Blog | Medium (archive.org)
解説:
Zoomミーティングに参加する方法は主に、アプリから起動する方法と、ブラウザから起動する方法の2種類です。それ以外に起動する方法や、起動時に引数として指定できるオプションについて調べたので発表します。
【1】ミーティングIDとパスコードを入力する方法。ミーティングIDは9桁から11桁から成る数字で、パスコードは(設定されている場合)6桁から10桁の英数字です(6桁の数字であることが多いです)。「パスコード」は、2020年9月頃まで「パスワード」と呼ばれていました。
【2】直接URLからアクセスする方法。jの後ろはミーティングIDです。pwdの後ろは32桁の英数字で、6-9桁の数字から成るパスコードとは異なる文字列です。パスコードが設定されていないミーティングの場合や、ミーティングURLにパスコードを埋め込む設定がオフになっている場合は、pwdから後ろは存在しません。
Zoomアプリからミーティングに参加する場合は、ミーティングIDとパスコードの入力を求められます。一方、URLからミーティングに参加する場合、ブラウザにURLを入力すると、自動的にZoomアプリが起動します。
ブラウザにURLを貼り付けてもうまくZoomが起動しなくて、やっぱりアプリからミーティングに参加したいこともあると思います。URLがわかっていてミテーィングIDとパスコードがわからない場合は、アプリの「ミーティングIDまたはパーソナルリンク名を入力」欄に、URLのミーティングID(12345678901)を入力してください。実はURLをそのままペーストしてもミーティングIDが入力されます。「参加」ボタンを押すと次にパスコードの入力を求められるので、URLのpwdの引数{32桁の英数字によるハッシュパスワード}を入力してください。そうするとミーティングに参加できます。
【3】また、Zoomアプリがインストールされている環境では、リンクのhttpsに代わるプロトコルとして、PCではzoommtg、スマホではzoomusが使えます。たとえば、コマンドプロンプトからZoomのミーティングに参加する命令はこのような書き方になります。このZoomミーティング起動コマンドをファイル保存しておけば、ミーティングに自動参加するバッチが作れます。これをタスクスケジューラに登録しておき、定刻になったら自動起動するように設定しておくとか、対話形式のバッチプログラムを用意しておいて、会議を選択してから自動起動させるとか、簡単なプログラムの工夫次第で、業務を効率化できると思います。
【4】他にも、Zoom.exeへのショートカットを作成し、リンク先パスの末尾に、コマンドライン引数を付加する、という方法もあります。引数は「 -url=」を付けてください。
他にも、Zoomの開発者ブログで、リンクに付加できる引数のバリエーションを見つけたのでシェアします。ブログの日付は2020年9月、載っているのは古いURLの例ですが、古いURL構造も有効です。引数にzcオプションを指定したところ、現時点では、ちゃんとマイクとビデオがONの状態でミーティングが起動しました。ビデオはONでマイクだけOFFなど、細かい設定ができるオプションがあるとありがたいのですが、それは見つけられませんでした。
//zoom.us/j/12345678901… (jはjoinのj)
//zoom.us/s/12345678901… (sはstartのs)
Zoomの仕様は定期的に更新されており、パラメータの構成が変わることがあります。また、こういった開発者向けの情報は、後から非公開にされることもあります。
個人的な体験:
私は当初Windowsのバッチから旧URLで朝会ミーティングへ自動参加していましたが、ある日から、自動遷移せず、パスコードの入力を求められるようになりました。何か仕様が変わったのかもしれません。C#プログラムのprocess.Start()を使ってZoom起動する方法に変えたところ、自動参加できるようになりました(プロセスの引数を指定するのに何通りかの記法があり、正しく動作するまで試行錯誤)。
以前使っていたZoom.bat:
@echo off rem Zoomミーティングに参加する set ID=ミーティングID set PW=パスコード set URL=”//zoom.us/j/%ID%?pwd=%PW%&zc=0″ start zoommtg:%URL% |
C#のコーディング例:
//多重起動チェック if (System.Diagnostics.Process.GetProcessesByName(“Zoom”).Length > 0) { return; } //起動するアプリケーションのパス string path = “C:\\Users\\” + System.Environment.UserName + “\\AppData\\Roaming\\Zoom\\bin\\zoom.exe”; //コマンドライン引数 string args = “-url=zoommtg://zoom.us/join?action=join&confno=” + CONFNO + “&pwd=” + PWD + “&zc=0”; System.Diagnostics.Process process = new Process.Process(); process.StartInfo.FileName = path; process.StartInfo.Arguments = args; process.Start(); |
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